プーランクは、14歳のときにバレエ・リュスが上演したストラヴィンスキーの《春の祭典》に感銘を受けたが、1924年には彼自身がバレエ・リュスのためにバレエ音楽 Select... 《オーバード》 《牝鹿》 《典型的動物たち》 《田園のコンセール》 を提供することになった。
このころからプーランクの名前は知られるようになり、ピアノ曲や歌曲を次々と発表する。そのなかには、「叔母」の思い出に捧げられたピアノ曲 Select... 《ナントの夜》 《ルマンの夜》 《ナゼルの夜》 《レンヌの夜》 が含まれる。
また、カトリックへの信仰を深め、宗教的合唱曲を数多く作曲したほか、オペラの Select... 《サルヴェ・レジナ》 《スターバト・マーテル》 《カルメル会修道女の対話》 《黒衣の聖処女へのリタニー》 においても、宗教的テーマをとりあげている。