音楽史トライアル(近代)

ショスタコーヴィチ その3

ショスタコーヴィチは15曲の弦楽四重奏曲を作曲したが、それらの作品は多様なスタイルや表情を示している。《第8番ハ短調作品110》(1960)では、ショスタコーヴィチの名前中にある文字を音名に変換したのモティーフが全体的に用いられている。単一楽章の《第13番変ロ短調作品138》(1970)の中間部はジャズ風の音楽になっており、そこではという手法がとられている。最後の《第15番変ホ短調作品144》(1974)では、テンポがすべてとなっている6楽章が切れ目なく演奏される。