近代スペインの民族主義音楽は19世紀末から20世紀前半にかけて、アルベニス、グラナドス、ファリャらによって興(おこ)った。
アルベニスはロンドンやパリで暮らすうちにスペイン独自の民族的音楽への愛着が芽生え、その確立を目指した。代表作に Select... 「スペイン組曲」 「スペイン舞曲集」 「アフリカ組曲」 「フランス組曲」 がある。
グラナドスは 《ゴイェスカス》 や Select... 「イベリア舞曲集」 「スペイン組曲」 「アルハンブラ組曲」 「スペイン舞曲集」 など民族主義とロマン主義の両面を併せ持つ名作を書き、ファリャはバレエ音楽の 《三角帽子》 や Select... 「恋ははっけよい」 「恋はたのしい」 「恋は水色」 「恋は魔術師」 が有名だ。