音楽史トライアル(ロマン派)

ベルリオーズ その2

ベルリオーズは、自分の自伝的な体験と、芸術家がアヘンを飲むというストーリーを重ね合わせた1830年のを作曲していたころからすでに、シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を音楽化したいと考えていた。そののちに、のオペラ《カプレーティとモンテッキ》を観たとき、不満を感じ、自分で作曲したいという思いはさらに強まったと言われている。その数年後に完成したのが、《劇的交響曲:ロメオとジュリエット》であった。主人公二人の愛と死の場面はオーケストラ音楽によって描かれるが、最後はふたりを見守ってきたを中心とした合唱で締めくくられる。