音楽史トライアル()

リスト その3

リストは数多くの演奏会用練習曲を作曲している。そのなかの《超絶技巧練習曲》は1826年にその初版がすでに作曲されていた。1837年に改訂され、さらに1851年に再び改訂されて、現在よく知られているヴァージョンになった。ただし、は、1840年にも改訂されている。

曲集のなかの各曲に標題がつけられたのは主として1851年の再改訂時であるが、そのときにには標題がつけられなかった。そのほかのリストの演奏会用練習曲としては、パガニーニの音楽に基づいた《パガニーニ大練習曲》(1851)が知られているが、この作品も1838年に初版がつくられていた。嬰ト短調の「ラ・カンパネッラ」も、もともとはで書かれていた。