音楽史トライアル()

中世の音楽

中世ドイツの修道女ヒルデガルト・フォン・は、予言者として知られ、自らの幻視に基づいた宗教音楽を残した。1141年から58年にかけて作詩、作曲された《天啓のハルモニアのシンフォニエ》は、自ら修道院長を務める、ライン河畔ルーペルツベルクの女子修道院の修道女たちが典礼などで歌うための曲集である。その多くは中世期に盛んに作曲された「続誦」または「続唱」と訳される、創作された聖歌の一種である。ちなみにこのような中世の続誦のほとんどは、16世紀中頃のの公会議の典礼改革で廃止されてしまった。

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