音楽史トライアル()

J.S.バッハ その11

J.S.バッハがケーテンの宮廷楽長を務めたのは1717年~1722年にかけて。当時のケーテン侯は音楽の愛好家で自らヴィオラ・ダ・ガンバやチェンバロ、声楽を嗜み、ベルリンから優れた音楽家を呼び寄せて充実した音楽生活を営んでいた。バッハが楽長に就任した折には9人のソリスト、4人のリピエニスト(合奏を担当)、1人のティンパニ奏者、3人の声楽家が在籍したが、その中にはガンバ奏者のがいる。また、この時代のバッハは先妻マリア・バルバラと死別するという不幸に見舞われ、その後宮廷歌手だったと再婚している。彼女は写譜などをして夫の仕事を助け、バッハとともにたくさんの子供に囲まれた温かな家庭生活を築いた。

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