音楽史トライアル()

チャイコフスキー その2

チャイコフスキーの《交響曲第6番》は、1893年10月28日に初演されたが、その9日後に彼が亡くなったために、彼の最後の作品となった。この作品は、同じ年に作曲・初演されたドヴォルザークのとともに、ロマン派交響曲の最終到達点に位置していると言えるだろう。全体は、4楽章から構成されているが、それぞれの楽章はきわめて個性的である。たとえば、第2楽章がのワルツになっていたり、本来3拍子系であるはずの第3楽章スケルツォがになっているなど、リズム的にも興味深い。

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