音楽史トライアル(中世)

初期の多声音楽

9世紀頃に新しい音楽の表現方法が生まれた。たとえば850年頃の作者不詳の論文『音楽の手引き』に2声音楽に関する記述が見られる。それはグレゴリオ聖歌に第2の声部を加えて歌うもので、このような初期の多声音楽をという。

記譜法に関する改革も行なわれた。中世初期の音楽はと呼ばれる記譜法で書かれていたが、11世紀前半にによって4線譜表や後に音部記号となるF音やC音を示す記号が考案され、より正確に音高を示すことができるようになった。