音楽史トライアル(近代)

ハチャトゥリャン

アラム・ハチャトゥリャンは1903年に現在のグルジアのトビリシに生まれた。モスクワ大学理工学部で学んでいたが、のちにグネーシン音楽学校、ついでモスクワ音楽院で本格的に作曲を学ぶようになった。彼の作品としては、「剣の舞」が含まれるバレエ音楽や、劇音楽《仮面舞踏会》などが知られている。

ロシア革命30周年を記念してハチャトゥリャンが作曲したはあまりにも形式主義的であるとみなされ、ショスタコーヴィチやプロコフィエフらとともに1948年のジダーノフ批判の対象となった。

その後2年ほどは、ハチャトゥリャンはの作曲に熱心に取り組み、《スターリングラードの戦い》や、のちの《レーニンの追憶への葬送的頌歌》のもとになった音楽を作曲した。