音楽史トライアル(現代)

シュニトケ

アルフレド・シュニトケ(1934~98)は、1953年から1961年のあいだモスクワ音楽院で学んでいたが、その時期はちょうど、ソ連共産党第一書記がスターリン批判を行った前後にあたり、西側の前衛音楽に接する機会が増えた。

ルイジ・ノーノの影響を強く受けたシュニトケは《ピアノと室内オーケストラのための音楽》(1964)などにおいて、を採用することになる。しかし、《ヴァイオリン・ソナタ第2番》(1968)以降は、と呼ばれる作風に転じた。