ある音程の上下関係を逆さにすることを転回といい、その結果できる音程を転回音程といいます。
1) 譜例左の音程は「短3度」です。
2) 下の音をオクターブ上げると、右の譜例になります。
3) 転回後の音程は「長6度」です。
・上の音をオクターブ下げて判断しても結果は同じになります。
・1オクターブを超える音程(複音程)は転回できません。
完全8度を超えるところからが複音程になりますので、一般的には増8度からといいます。
増7度は完全8度と同じ広さ(単音程)ですが、重増7度は完全8度を越えているので複音程になります。ですから重増7度は転回できません(重減2度は存在しない)。