音楽大学の入試でしばしばみられる設問に、指定された和音が所属する調を答えるものがあります。
例えば次のような設問です。
次の和音が所属する調を答えなさい(短調は和声短音階とする)。
これは、Do- Mi- Sol を固有三和音として持っている調を聞いています。
この Do- Mi- Sol は、いかにもハ長調のⅠの和音ですが、ほかの調でも用いられてはいないでしょうか。
例えば、ヘ長調の固有三和音を示します。
Ⅴの和音が Do - Mi - Sol になっています。
このように、示された和音が固有和音となる調を答えます。
答え.ハ長調(Ⅰ)/ト長調(Ⅳ)/ヘ長調(Ⅴ)/ヘ短調(Ⅴ)/ホ短調(Ⅵ)
以上、5つの調での固有和音として用いられています。
このように、長三和音は5つの調に属しています。(長調が3つ、短調が2つ)
続いて、次の和音は何調に所属するかを考えます(短調は和声短音階とする)。
この La- Do- Mi は、いかにもイ短調のⅠの和音ですが、他の調でも用いられてはいないでしょうか。
例えば、ト長調の固有三和音を示します。
Ⅱの和音が La - Do - Mi になっています。
答え.イ短調(Ⅰ)/ ト長調(Ⅱ)/ヘ長調(Ⅲ)/ホ短調(Ⅳ)/ハ長調(Ⅵ)
以上、5つの調での固有和音として用いられています。
このように、短三和音は5つの調に属しています。(長調が3つ、短調が2つ)