楽典解説 > 音名(おんめい)  p.3

ドイツ語

次に、ドイツ語の音名を見てみましょう。

C D E F G A H
ツェー デー エー エフ ゲー アー ハー

その他のドイツ語アルファベットの読みはこちら

ドイツ語での派生音

1)シャープで半音高められると、is を付ける。

 

C を半音高めると、Cis (ツィス) → 

2)フラットで半音低められると、es を付ける。

 

D を半音低めると、Des (デス) → 

例外.母音の E と A にフラットを付ける場合は、 s のみ付けます。 E + s = Es, A + s = As

例外.H を半音低めると、B(ベー) になります。

3)ダブルシャープで2半音高められると、isis を付ける。

 

E を2半音高めると、Eisis(エイシス) → 

4)ダブルフラットで2半音低められると、eses を付ける。

 

F を2半音低めると、Feses(フェセス) →

例外.母音の E と A にフラットを付ける場合は、ses を付けます。E + ses = Eses, A + ses = Ases

例外.Ases は、Asas(アサス) でも構いません。

例外.H を2半音低めると、Heses(ヘセス)、Bes(ベス)、もしくは BB(ベーベー)になります。

ドイツ語の音名

ドイツ語は発音の関係上、イタリア語と比べ、音名唱などで歌うには向きませんが、臨時記号がついた場合の呼び名は簡潔で、合理的に体系化されています。そのため、派生音を含めた絶対的な音の高さを伝える場合に、とても広く用いられています。

注意点

フラット系には例外的な呼び名が多いので気をつけましょう。