音が一定の運動を続けると「拍」を感じます。
またそれが周期的なまとまりとなった「節」(せつ・ふし)を感じるようになります。
下記の例を見てみましょう。(テンポは「4分音符=120」とします)
① この譜例は4分音符を「拍」と感じ、4分音符4個の長さで「節」を感じる人が多いでしょう。
(4分音符が4個で節 = 4/4)
② 人によっては4分音符が「拍」、4分音符2個の長さで「節」を感じる人もいるでしょう。
(4分音符が2個で節 = 2/4)
③ また、2分音符が「拍」、2分音符2個の長さで「節」を感じる人もいるでしょう。
(2分音符が2個で節 = 2/2)
④ 4分音符が「拍」、4分音符3個の長さで「節」を感じると「言い張る人」もいるでしょう。
(4分音符が3個で節 = 3/4)
この「節」のことを小節(しょうせつ)と言います。
五線上に縦線で「節を」区切って示しますが、この線を小節線(しょうせつせん)と言います。
このようにして、4/4や3/4といった「拍子」が決められます。
例の通り、一つの音楽でも様々な拍子での表記が可能です。
比較A)①と②
小節の区切り方に違いがありますが、概ね同様の音楽表現となるでしょう。
比較B)①と③
小節の分け方は一緒ですが拍子が異なります。
拍子の数え方が異なるということに注意が必要です。
比較C)④とその他
「節」の取り方が違うので、全く異なった音楽になります。