楽典解説 > 音階(おんかい)  p.4

調号(ちょうごう)

譜例1(Sol から始まる長音階)

前のページで、Sol から始まる長音階を見たところですが、この長音階の場合は常に Fa が半音高められます。常に臨時記号で記すこともできますが、楽譜は少し複雑に見えることでしょう。

このような時、音部記号の右側に調号と呼ばれる変化記号をつけます。調号は曲全体に影響を与えます。

譜例2(調号を用いた例)

調号は曲全体の、すべての同名の音に有効です(オクターブ上の音にも、オクターブ下の音にも有効ということ)。上例の場合、曲全体の Fa が半音高められます。

この調号を用いているときに Fa を半音高める必要が無い場合は、ナチュラルを書く必要があります。

調号について、詳しくは「調」のコーナーで解説します。