次にフランス語を見てみましょう。
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Ut | Ré | Mi | Fa | Sol | La | Si |
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ユト ウト |
レ | ミ | ファ | ソル | ラ | シ |
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「聖ヨハネ賛歌」という、中世のラテン語による歌があります。歌詞は以下のとおりです。
・Ut queant laxis
・Resonare fibris
・Mira gestorum
・Famuli tuorum
・Solve polluti
・Labii reatum
・Sancte Johannes
この賛歌の各行に与えられた旋律の開始音はそれぞれ異なり、「ドレミファソラ」のように、順に上がっていきます。その歌詞を引用して音の名前をつけました。
16世紀ごろ、イタリアでは 「Ut」 は歌いにくいので、「Do」( Dominus = 「主」の意 )に変わりました。
17世紀ごろ、「Si」が加えられ、長調と短調が確立し、今日に至りました。
1)シャープで半音高められると、dièse(ディエーズ) を付ける。
Ut を半音高めると、Ut dièse ↓
2)フラットで半音低められると、bémole(ベモル) を付ける。
Ré を半音低めると、Ré bémole ↓
3)ダブルシャープで2半音高められると、double dièse(ドゥーブル ディエーズ) を付ける。
Mi を2半音高めると、Mi double dièse ↓
4)ダブルフラットで2半音低められると、double bémole(ドゥーブル ベモル) を付ける。
Fa を2半音低めると、Fa double bémole ↓
日本ではほとんど用いられていないフランス語の音名ですが、私たちが普段使っているイタリア語に近いので覚えやすいでしょう。今日では、フランスでもイタリア語の「Do」 はふつうに用いられています。