作曲をするうえで必要な曲の構成の仕方を学べます。
石桁冬樹
『作曲する』という事を考えると、皆さんはとても難しいものだと思いすぎてはいないでしょうか…!!
確かに、和声・対位法・ピアノ演奏・楽典・楽譜の書き方など、習得しなければならないものが多く存在し、なかなか手が出せないのが実状だとは思います。しかし何かをきっかけに作曲をしてみると、音楽的な喜びは多大なものがあります。
ここでは誰にでも考えることが可能な『構成』を取り上げ、音楽を創造する楽しさを知っていただきたいと思います。
構成という日本語は固いイメージがありますが、英語では「Composition(コンポジション)」と言います。
作曲する、は「Compose(コンポーズ)」。作曲家は「Composer(コンポーザー)」。もうおわかりですね!
日本語では作曲家は作って曲げると書きますが、英語の考え方だと構成する人。つまり構成者という意味が、日本語の作曲家に相当するわけです。
作曲をするには、人それぞれ多種多様な手法や技法があります。その一つとして部分的なスケッチをし、それらを組み立て構成していく方法があります。
ここでは市販されているCDやインターネット等から入手したフリーの素材音源(以後パーツという)を、ある方法で組み立てて構成してみようという試みです。
体験することにより、曲の構成面における分析や形式美につながっていくと考えます。
大きく Ⅰ ~ Ⅴ の手順で進めます。
Ⅰ パーツ作り
Ⅱ パーツからユニットへ
Ⅲ ユニットから作品へ
Ⅳ 仕上げ
Ⅴ イマジネーション