楽典解説 > 音の装飾  p.4

ターン [turn]

主要音と、その上下2度音を素早く往復します。演奏方法には、何通りかの奏法例があります。

1. 音符の上に記号がある場合

↓  奏法例  ↓

以下は、実際の曲での実例です。

↓ 奏法例

上例:バッハ《ゴルトベルク変奏曲》

2. 音符と音符の間に記号がある場合

↓  奏法例  ↓

上例のように音符と音符の間に置かれるものもあります。曲調やテンポによって、奏法には多少の解釈の余地があります。

3. 2つのパートを指定する場合

↓  奏法例  ↓

上記左のように、2つのパートを指定する場合もあります。

4. 逆ターン

ターンの向きが逆に書かれたものも存在します。それらは「逆ターン」、「転回ターン」と呼ばれます。 下記のように逆向きのターン記号で書かれたり、紛らわしいため縦に「S」の逆のような形で書かれたり、ターン記号の真ん中に縦の棒をくっつけたりして表現されることもあります。

↓ 奏法例