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それぞれの楽器について 2

クラリネット(clarinet)

・ 3オクターヴ半の広い音域をもつ。

・ 柔らかな音色で他の楽器の音とよく溶け合う。

・ dim. で見事にフェードアウトして音を消していくことができる。

・ 表現力が豊かで運動性も高い。

・ 速いパッセージを華やかにも繊細にも演奏できる。

・ オーケストラのなかでは旋律、和音、伴奏部といろいろな場面に用いられる。

・ 吹奏楽では弦楽器のような役割を受け持つ。

バスクラリネット(bass clarinet)

・ クラリネットより1オクターヴ低い音域。

・ 深みのある柔らかな音で、木管セクションの低音を支える。

・ 高音域でなければ、かなり弱い音を出すことができる。

ファゴット(伊 fagotto、英 bassoon)

・ およそ3オクターヴの音域。

・ 控えめな響き方で温かみのある音。

・ クラリネットとの相性もよい。

・ 同じダブルリードのオーボエの音とはよく合う。

・ 低音部を担当することが多いが、ソロで使われることもある。

・ 低音域は弱い音には向かない。

コントラファゴット(伊 contrafagotto、英 double bassoon)

・ ファゴットより1オクターヴ低い音域。

・ しっかりとした重い響きの低音を出すことができる。

・ 木管パートを支える、弦楽器のコントラバスの音を強める、というような役割をする。

木管楽器は・・・

木管楽器はそれぞれの楽器の音色が違い、ソロの曲を聴いてももちろん楽しめます。

オーケストラの1セクションとしてみると、弦楽パートのような音質のまとまりはないですが、木管楽器の個性的な音は、音楽に彩りをつけて、響きを立体的にしていきます。

映像がなくてもイメージ、感情、物語を感じることができるのは、この木管楽器の働きによるところも大きいのです。

ぜひ木管楽器にも耳を傾けてみてください。

映像と音楽 のコーナーで、テュイレ作曲のピアノ六重奏(第2、3、4楽章)がお聴きいただけます。

編成はフルート、オーボエ、クラリネット、ファッゴット、ホルン、ピアノの6重奏です。木管楽器の音の色彩と表現力をお楽しみ下さい。

このコーナーを読んでいただき、どうもありがとうございます。

大江千佳子