総合音楽講座 > 第6回 ロンド形式 > P5

対照部 C

[楽譜6]

は曲中最大小節数を有し、a の冒頭8分音符のスタッカートによる音形と16分音符による新しい音形の組み合わせで成り立っています。

また、この部分はイ短調のため、A や B とは全く異なる雰囲気ですね。

楽譜6からも分かる通り構成は a''' - c - a''' - d で、この中も2つの部分から成り立っています。

ただし前半の a''' と後半の a''' は上声と下声が入れ替わっています。

2つの部分を分ける36小節からの4小節間は、c で盛り上がった所をまた40小節からの a''' に戻すための部分で、c の始まりの分散和音下行形で出来ています。

また43小節から一気に2オクターブ跳躍し、次の小節に当時のピアノの最高音(ファ)が出て来ます。

当時のピアノは5オクターブ、61鍵でした。

48小節からの「つなぎ」の部分を経て、また A に戻ります。

コーダは60小節からです。