総合音楽講座 > 第6回 ロンド形式 > P9

まとめ

今回モーツァルトを例に挙げ、ロンド形式について説明しました。最後にもう一度「まとめ」をしましょう。

最初に述べたようにロンド形式は循環する部分とその対照部との交替なので、必ず奇数の部分から成り立っています。

そして循環部は同じメロディーが戻って来る安心感、対照部は展開的、流動的に書かれ、循環部に対して不安定感を提示します。

つまり、これらが交替する面白さがロンド形式の特徴なのです。

形式は自然発生的に、あるいはその時代の流行、等様々な要因で出来たのでしょう。

作曲家達は形式という入れ物に枠をはめているのではなく、自分の音楽を表現するのに最適の形式を選び、利用し、作曲していることが分かっていただけましたか。

皆さんも良い演奏をする為に、今練習している曲の分析に挑戦してみて下さい。

きっと作曲家からのメッセージが聞こえて来ます。