ジャズのための基礎講座 > コード p.2 コードの演奏法

このようにコードネームで書かれたリードシートをコード楽器で演奏する際は転回形を用いるとスムーズな動きが得られます。

ルート(根音)が一番下にある形をルートポジション(基本形)と呼び、その形から最低音を一番上に移動すると、それぞれ第一転回形、第二転回形、第三転回形になります。

譜例5

全てのコードを基本形で演奏するとコードごとに跳躍してしまいますが、転回形を混ぜることにより、音の流れも、また演奏においてもスムーズな動きがうまれます。

このようにコードをできるだけ近くのポジションで演奏してくことをVoice Leadingといいます。

譜例6

★豆知識

Dominant 7thのコードを日本では7thコードと呼ぶ場合がほとんどですが、正確には、この名称は正しくありません。

Triad(3和音)に対して、7th Chordは英語では、4つの構成音からなる全ての「4和音」を総称します。

つまりMajor 7th, Minor 7th ,Dominant 7th,等上記の全ての4和音が7th Chordなのです。

日本でいうDominant 7thだけを7th Chordと呼ぶのは、いわゆる「俗称」と理解してください。