距離を計るセンチやメートルと同じように、音と音がどれだけ離れているかを計る単位が音楽にはあります。
音と音の距離を音程といい、温度と同じ度数を使います。
同じ音同士が1度、そこから音がひとつ離れるごとに2度、3度と増えていきます。
各度数で、音と音の混じり方によって長、短、完全、増、減という表し方をします。
英語では、major(長)、minor(短)、perfect(完全)、augmented(増)、diminished (減)と表します。
音程についての詳しい説明はこちら(クラシック向けの楽典解説)もご覧ください。
音程は単純に音楽の理論の一部というだけではありません。
それぞれの音程には違った雰囲気があり、その雰囲気は曲やアドリブのフレーズの色合いになるのです。
ここで、6度の音程だけで書かれたセロニアスモンクの「ミステリオーソ」というブルースを紹介しましょう。
6度独特の響きをもった、他とは違った色合いのブルースです。