従来の箏が13弦であるのに対して、合奏における低音部用として大正時代に宮城道雄により考案された箏。現代では流派を超えて広く用いられ、独奏曲も数多く作られている。単に弦数が増えただけではなく、弦の太さや楽器全体も大型化している。初期には大十七弦と小十七弦の二種類があったが、現在は全長210センチ程度のものが一般的である。さらに一本増やして18弦のものもあるが、名称は十七弦のままである。なお、十七弦の「弦」の字は固有名詞としては「絃」を使うべきであるが、本ライブラリーでは「弦」に統一した。
演奏とお話 石垣 清美、森重 行敏>
※ 各エピソードで五線譜が用いられている場合、絶対音の表記で統一しています。