総合音楽講座 > 第7回 バッハ インベンション第2番 > P1

バッハを例に、対位法の初歩を学べます。

大江千佳子

はじめに

この曲のポイントは、カノンの技法が使われていることと、声部の転回が行われていることです。

今回はカノンや転回についてあまり詳しくない方にもわかっていただけるように、ゆっくりと解説していきます。

まず上声部(右手)最初の10小節を聞いてみましょう。

楽譜を切り替える

今度は下声部(左手)を聴いてみますが、みなさんは先ほど聴いた上声部の譜面を見て聴いてください。

8小節目まで、さっきとまったく同じ旋律が1オクターヴ低く演奏されましたね。